2012年03月15日 06時00分

故hideさんが“遺した”エムアップが新規上場

hideさんの遺影を抱えて打鐘するエムアップの美藤宏一郎社長(中央)と姉帯恒取締役(右) [拡大する]

hideさんの遺影を抱えて打鐘するエムアップの美藤宏一郎社長(中央)と姉帯恒取締役(右)

 ギタリストの故hideさんと共に仕事をしていたスタッフを中心にスタートしたIT企業・エムアップが14日、東証マザーズ市場に新規上場した。hideさんは15年前に「インターネットで音楽を聴く世の中になるよ」と予見しており、上場という一つの形を残せたことで、hideさんの実弟・松本裕士氏は「hideの言葉を信じたスタッフが、その夢を達成してくれてとても嬉しいです」とコメントを寄せた。

 同社は着うたなどのモバイルコンテンツ配信を主力に、各種音楽コンテンツ、さまざまなアーティストのファンクラブサイト運営、グッズ販売などを展開。14日午後2時過ぎから東京証券取引所で上場セレモニーが行われ、美藤宏一郎社長をはじめ姉帯恒取締役らがhideさんの遺影を持って打鐘し、故人へ感謝を伝えた。

 美藤氏はビクター、東芝EMI(当時)を経て、hideさんの事務所ヘッドワックスオーガナイゼーション社長に就任。その後、音楽業界からIT業界へと転身した。打鐘を終えた美藤氏は「hideが旅立ってから14年。やっと、hideと語った夢を形にできたかなと思っています」と感慨深げに話していた。

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