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働きビトinterview

Vol.09 TEAM NACS・戸次重幸が語る“おっさん劇団”の底力

仕事への持論は「働く人と書いて“にんげん”と読む」

―― 戸次さんといえば演じるだけでなく脚本家に小説家、さらに2月に大千秋楽を迎えた一人舞台『ONE』と、精力的な活動が続いていらっしゃいますが、常にパワフルに仕事をこなすモチベーションは、どこにあるのでしょうか?

 いやー、もう燃え尽き症候群です…なんて、嘘ですよ(笑)。オフも終わって、もう仕事モードへのスイッチの切り替えは完了しています。僕は「働く人」と書いて「にんげん」と読むというのが持論なんですね。人間、生まれたからには働かなくちゃいけない。物理的にお金を稼ぐ労働や、主婦の方のように家の中を守る仕事など、男女を問わず「働く」という意識が必要不可欠だと思っています。


 一方で、休息も必要ですよね。「いい仕事するには、いいお休みが必要」。そのバランスが取れていたら、死ぬ時に「いい人生だったな〜」と思えるはずなんです。そのためにも労働は基本。僕はまだ結婚していませんけど、これで結婚したら、より働かなきゃいけないという意識は強まっていくんでしょうね、男だし。

“日本でチケットが最も取りづらい劇団”として「期待を裏切れない」

―― プライベートが変わればお仕事も変わる。それでも独身でいらっしゃる理由は?

 それは…人間的に問題があるんですかね? 大目にみてください(笑)。

―― とんでもないです! ナックス(※演劇ユニット『TEAM NACS』)での活動をはじめ、長く同じ職業を続けていると、テンションが下がってしまうことはないですか?

 うーん…決して格好いいことを言おう! っていうわけじゃないんですけどね。僕らの劇団は、本当にファンの方々が熱いんです。今は“日本で一番チケットが取りづらい劇団”なんて呼んでもえらるようになりましたけど、そこに至るまでには、1回の公演ごとに必死で電話を掛けてくれるファンがいてくれたから。それこそ見たことはないですが鬼の形相なのかもしれない(笑)。そうやって劇場に来て下さるお客さんの熱意がある限り、僕らはその期待を裏切れないんです。絶対に。

映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』

出演者:伊藤淳史 仲村トオル 桐谷美玲 松坂桃李
    西島秀俊 戸次重幸、他

原作:海堂尊『ケルベロスの肖像』(宝島社刊)

監督:星野和成/脚本:後藤法子

http://batista-movie.jp/
(3月29日全国公開)

(C)2014 映画「ケルベロスの肖像」製作委員会

Story:TVでお馴染みの“グッチー&白鳥”コンビが、ついに劇場へ。同作では死因が判別できない集団不審死にはじまり、医療ミスに薬害訴訟など、医療の現場の闇に迫っていく。その一方で、死因究明システムとして注目を集める『Ai(死亡時画像診断)』センター始動日に、医学界を揺るがす最悪の出来事が幕を開ける。海堂尊原作の人気医療ミステリーが、ついに完結。



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