2011年05月30日 21時15分

北島三郎、「生涯演歌一筋」を宣言  『松尾芸能賞』大賞受賞に決意新た

大賞を受賞した北島三郎 (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

大賞を受賞した北島三郎 (C)ORICON DD inc. 

 日本の伝統ある劇場芸能を助成・振興し、文化や芸能の保存および向上に寄与する人に贈られる『第32回松尾芸能賞』の贈呈式が30日に都内で行われ、大賞を受賞した歌手・北島三郎らが出席した。歌手生活50周年での受賞に北島は「まだ50年。まだいけるぞ!とパンチをもらった感じ」と笑顔を浮かべ「演歌一筋で歩いてきましたが、これからも生かされている限り、この道をまっすぐ歩いていきます」と“生涯演歌一筋”を宣言。自らの歌手生活の引き際については「周りから心配されるようになったら潔く。“花は散らないうちに”辞めると思います」と語った。

 50年にわたり、日本歌謡界の第一人者として、エンターテインメント界に大きな功績を残してきたことが評価された北島は、これまでの歩みを振り返り「産んでくれたお袋や、育ててくれた親父に感謝。あとはひたすらに歩いてきました」と感慨深げ。そして「毎年強敵な歌い手がいて、ライバル視してきた。それがなくなったら、ただのジイさんですよ」と笑いつつ、「最近は演歌の歌い手が不作。みなさんには、もう少し演歌を愛していただいてもいいのかな」と演歌界の将来も案じた。

 また、3月に予定されていた舞台『北島三郎特別公演』が東日本大震災の影響で休演となったことについては「まだ不自由な生活を強いられている人たちがたくさんいる。被災した方には、心からお悔やみ申し上げたい」と沈痛な面持ち。いずれは演歌歌手を集め、被災地を訪問するという構想を明かし「それが50年支えてくださった皆様への恩返し」と唇を噛み締めた。

 式には北島の弟子で、次女の智子さんと結婚した北山たけしが応援に駆けつけ花束を贈呈。「立派に喋ってたな。俺より上手く話せてたよ」と愛弟子を称賛する一方で、孫の誕生を期待する声には「全く期待していませんね」と即答し、笑いを誘った。

 そのほか、俳優・香川照之、豊竹嶋大夫、歌舞伎俳優の中村翫雀、日本舞踊家の花柳輔太朗が優秀賞を受賞。新人賞には尺八演奏家の藤原道山、女優の瀬戸摩純、歌手の植村花菜が選ばれ、特別賞を女優の渡辺美佐子、研修助成賞を人形劇団・すぎのこが受賞した。

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