2010年05月28日 06時00分

“嫌われ松子”が松たか子を絶賛「不整脈を起こしそうになった」

中島哲也監督作品の主要キャストが揃ってシャンパンで乾杯! (左から)中谷美紀、役所広司、松たか子 (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

中島哲也監督作品の主要キャストが揃ってシャンパンで乾杯! (左から)中谷美紀、役所広司、松たか子 (C)ORICON DD inc. 

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 女優・松たか子主演、中島哲也監督最新作『告白』の公開を記念して27日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで同監督の代表作4本を一挙上映する『中島哲也映画祭』が開催され、各作品の主要キャストが登壇して最新作の感想を述べ合った。『嫌われ松子の一生』(2006年)に主演した中谷美紀は、「(冒頭から)ずっとドキドキして不整脈を起こしそうになった。松さんの静かに微笑んだお顔が夢にまで出てきて…一生忘れられません」と松の演技を絶賛した。

 『下妻物語』(2004年)に主演した深田恭子も「眉間に寄っていたシワがスッと抜けて微笑むところが恐ろしくて悲しくて、でも美しくて…」と松の“表情”の芝居に注目。『パコと魔法の絵本』(2008年)に出演した12歳のアヤカ・ウィルソンは「(R15指定作品のため)3年後、15歳になったら見ます」と“大人たち”の会話を大人しく聞いていた。

 この日登壇した女優陣の中では、中島監督作品に常連の土屋アンナだけが「暗くない?」とバッサリ。これには松も大笑いしていたが、中島監督は「観ていないんでしょう」と横やりを入れた。土屋はむきになって「私は理性でコントロールしているから、人を殺したりはしないけど、そういうことに興味がある自分もいる。人間の“悪”の部分を突きつけてきた監督は危険なことをしましたね。ちゃんと観ているでしょ、でも、暗い」と言い放った。

 『告白』で初めて中島監督と組んだ松は「撮影初日の帰り道、1人で車を運転しながら『ヤバイ、面白い』と思いながら帰ったことを覚えています。舞台でいうと稽古から本番までの2ヶ月が、1日に凝縮されているような感覚でした」と振り返った。共演の木村佳乃も「いままでやったことがない役でしたので、撮影中は精神的に追い詰められることもあったが、現場はすごく楽しかったです」と話した。

 前作『パコ〜』で奇想天外な衣装とメイクで出演した役所広司も「噂に聞いていたとおり、いままでの中島監督作品とは画面のトーンが全く違っていた」と驚いていたように、『告白』で新境地を開いた中島監督。『下妻物語』『パコと〜』の2作品に出演している阿部サダヲを「37人の中学生の中に入れるか、相当悩みました」とジョークを飛ばしつつも、「今までに作った映画をリセットして新しい映画作りをしなきゃいけない時期だと思い、撮影中ずっとドキドキしていた」と打ち明けた。

 映画『告白』は2009年第6回本屋大賞を受賞した作家・湊かなえの同名小説が原作。3歳の娘を殺されたシングルマザーの女教師の復讐を描く。6月5日(土)より全国公開。

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