2012年08月29日 10時00分

驚きの売れ方をした『「のび太」という生きかた』、続編の主人公は「スネ夫」

明日からでも実践できるノウハウが書かれた『「スネ夫」という生きかた』 [拡大する]

明日からでも実践できるノウハウが書かれた『「スネ夫」という生きかた』

 日本人なら知らない人はいないであろう国民的マンガ『ドラえもん』。ドラえもんと同じくらいネームバリューがある登場人物といえば、のび太だ。毎日ぐうたら過ごし、テストの点数も悪く、困るとすぐにドラえもんのひみつ道具に頼るのび太。そんな彼について書かれた書籍『「のび太」という生きかた』が、ネットユーザーの力を借りて大ヒットしたことは記憶に新しい。さらに今月27日には、続編となる『「スネ夫」という生きかた』が発売された。子ども向けの本と思いきや、社会人が職場で使えるテクニックがふんだんに盛り込まれた内容となっている。

 『「のび太」という生きかた』では、いわゆる“ダメなヤツ”であるのび太が、実は生きるうえで大切なことを実践している点や、しずかちゃんと結婚するという夢を実現できた点などに触れ、「楽して人生をうまく送るコツ」を記している。発売は2004年で、実売は累計1万部で止まっていたが、6年後の2010年に中学生が同書について書いた読書感想文がネット上で話題に。口コミのほか、“震災後の生き方を学ぶ本”として雑誌などでも取り上げられ、オリコン本ランキングでも順位が上昇。現時点で出荷22万部を突破している。このことについて出版元の担当者は「本というのは古さや新しさに価値があるのではなく、時代やタイミングに合った読み方があるんだと思いました」とコメントしている。

 そんな「のび太」に続いてフィーチャーされたのは「スネ夫」。『「スネ夫」という生きかた』では、彼が登場するシーンを心理学的観点から分析し、「自分の立ち位置をうまくつかんだり、人間関係を実りあるものにするコツ」を紹介している。「自信をもって素直に大げさに人を褒めればトク」「人脈をアピールして自分をプロデュース」など、明日からでも実践できるノウハウが書かれているのが特長だ。職場においても役立ちそうなこの本、「のび太」のように驚くほど売れるかもしれない。

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