2011年07月22日 13時14分
上半期CM好感度 1位は「ACジャパン」 震災の影響が色濃く浮かぶ結果に
2011年上半期 銘柄別CM好感度ランキング、Soft Bankの“白戸家”CMが2位に
CMに関する調査を行うCM総合研究所が22日、2011年上半期の銘柄別CM好感度ランキングを発表し、最も視聴者の好感度が高かったのは、「あいさつの魔法。」篇や「こだまでしょうか」篇など全24作品を展開した【ACジャパン】だったことがわかった。同銘柄のCMは、3月11日に発生した東日本大震災によって一般企業が相次いでCMを自粛したことから大量に放送。今回の結果では震災の影響が色濃く浮かび上がった。
2位は、【ソフトバンクモバイル】。10期連続1位の座は逃したものの、「白戸家」やSMAPが出演する人気シリーズを抱えており、「白戸家」シリーズでは、マツコ・デラックスや武井咲、加藤清史郎など旬なタレントの起用が注目を集めた。また、震災後には、復興支援ポータルサイトの告知、節電を意識した“お父さん扇風機”のプレゼントなど社会情勢への迅速な対応や卓越した企画力で高い評価を得た。
3位には、渡辺謙や桑田佳祐が携帯電話を演じるCMシリーズが人気の【NTT ドコモ】、4位には、妻夫木聡、東幹久、小西真奈美が出演するトレンディードラマ風のCM「東京ガスストーリー」が好評を博した【東京ガス】がランクインした。
また、昨年の396位から大幅に順位を伸ばしたのが9位の【エステー】。震災後に制作された「消臭力」のCMは、1755年の大地震と津波から復興を遂げたポルトガルのリスボンが舞台となっており、“頑張ろう”ではなく“日常に戻ろう”というメッセージが、震災直後に流れた多くの復興支援メッセージに疲れた人たちの心をつかんだようだ。
【調査概要】
調査期間:2011年1月度〜6月度(2010年12月20日〜2011年6月19日)
調査対象:関東一都六県在住の一般モニター男女3000人に聞いた「月例CM好感度調査」の6ヶ月分を集計
期間中のCMオンエア総数:1578社、5693銘柄、10492作品(東京キー5 局)
(すべてCM総合研究所調べ)