2017年10月20日 20時27分

20代・30代・40代…年代別に異なる転職活動のポイントとは?

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年代別の転職活動におけるポイントを紹介(写真はイメージ)

 転職を考えた際、20代・30代・40代と、各年代によって活動のノウハウが変わってくる。また、企業によっては「35歳以下」などといった年齢を応募条件にするところもあり、転職における「年齢の壁」に迷う方もいるのではないだろうか?ここでは転職活動をする年齢について、年代別の転職におけるポイントを紹介する。

■応募年齢という条件に対する考え方

 応募条件に「35歳以下」などといった、年齢制限が設けられているケースも多くある。ほとんどの企業は、次のような理由で年齢の上限を設定している。

・年齢が若いほど給与を低く提示でき、使い勝手も良いため
・応募者よりも上司が年下になってしまうことを防ぐため

 では、自分の年齢が条件をオーバーしている場合は、どうすればいいのだろうか?

 対策としては、自身の年齢相応のスキルや実績などのアピールポイントを伝えることが挙げられる。例えば、「35歳以下」という条件に30〜35歳で応募するのであれば、ほかに応募してくるであろう20代よりも高いスキルがあることをアピールする。もし、条件ぎりぎりまたは少しオーバーしている年齢ならば、さらに高いスキルや実績、マネジメント能力などを示すことで、「マネージャークラス」として採用を狙うという手もある。

 逆に募集年齢が広く設定されている場合も、年代によって求められるスキルが変わってくる。年齢は役職やポジションを決めるための指標とされることも多いのだ。

■転職に向いている年齢はある?

 転職が向いている年齢だが、一般的には20代後半から30代前半といわれている。応募側は20代前半でスキルを磨き、20代後半からはその職業の専門性を確立させていこうと考えている方が多く、また、企業側は伸びしろのある20代後半の人材を必要としているため、需要と供給が一致しているのだ。

 だからといって、「転職は30歳までじゃないときびしい」「35歳転職限界説」といった意見に耳を傾ける必要はない。専門性の高いスキルや経験豊富な人材へのニーズは高まっており、30代・40代でも転職のチャンスは大いにある。年齢によるリミットを気にして焦るのではなく、20代のうちからスキルや経験をしっかり積んでいくことが大切だ。

■年代別・転職活動のポイント

 第二新卒のチャンスもある20代、ある程度の専門的なスキルや経験が求められる30代、ミドルシニアとしての転職活動となる40代。それぞれの年代でどんな転職のポイントがあるのかを見ていこう。

・20代の転職活動

 20代は第二新卒を含め、異業種への転職もしやすい年代だ。未経験分野に転職するのであれば、社会人経験の浅い3〜4年目、同業種でキャリアアップを目的とした転職であれば5〜6年目が転職しやすいとされている。

 未経験分野への転職が3〜4年目が良いといわれているのは、若さゆえのポテンシャルと、社会人の基本的なビジネスマナーやスキルがあるとされているためだ。また、同業種でキャリアアップを狙う場合、「経験3年以上」という条件が示すように、基礎的なマナーに加えて経験が求められる。即戦力でありながら柔軟さも持ち合わせている社会人経験5〜6年目の20代は、積極的に採用している企業も多い。

・30代の転職活動

 前述したように、30代にも転職のチャンスがあります。むしろ、就業人口の高齢化もあり、ミドル層の採用を積極的に行っている企業もあるくらいです。30代前半であれば、入社後即戦力として活躍できる人材でありつつ、若手を引っ張っていけるベテランとしての活躍が期待される。30代後半の場合は、専門的なスキルだけでなく、将来を踏まえたマネジメントスキルも求められる。そのため、個人としての実績をアピールするだけでなく、チームやプロジェクトを率いて活躍した実績があると転職が成功しやすいといえる。

・40代の転職活動

 40代の転職となると、即戦力または管理職としてのスキルが求められる。30代後半から40代に共通しているのは、年齢によって募集するポジションが明確であることだ。そのため、慎重に求人情報をチェックし、希望年収などの希望条件を明確にして転職に取り掛かる必要がある。また、なるべく多くの企業に応募することや、在職中に転職活動をすることが理想だ。

 なお、40代で転職する多くの人が転職エージェントを活用している。今はミドル層に特化した転職エージェントも増えており、その人の市場価値を見極めて適正年収を提示し、おすすめの求人も紹介してくれる。無料で心強いサポートをしてくれるから、在職中の転職活動でも安心して進めることができるだろう。

■異業種へ転職可能な年齢って?

 経験や知識のない異業種への転職となると、年齢の壁に対する考え方も変わってくる。異業種への転職に成功しやすいのは、20代までだ。これは、採用側はその人の社会人経験が浅く、スキルや経験が乏しくても、ポテンシャルに期待して採用することが多いためだ。また、年齢とともに、特定の業種や職種の経験を積むことで、同業種への転職であればスキルを活かして年収などもアップさせられるため、「異業種に転職できない」というよりも、「異業種に転職する人が少ない」ことから、30代以降の異業種への転職率は低いのだ。

 もちろん、どの業界にも転職しやすいわけではないが、50代未経験でも歓迎している業種もあるので、転職の限界年齢が明確にあるわけではない。

■それぞれの年代に応じた転職活動を

 転職と年齢の関係について、年代別に紹介してきた。年齢によるリミットを気にするのではなく、アピールできるスキルや経験に応じた転職活動をすることが大切であることが、ご理解いただけたかと思う。今の自分の年齢とスキルではどんな転職が可能なのか、これからのキャリアプランやこれまでの経験と照らし合わせながら考えてみることをおすすめする。

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