2015年08月10日 08時50分

職務経歴書で役立つ! “自分自身”をプレゼンする方法

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“職務経歴書”で自分自身をプレゼンする方法とは?

 職務経歴書を書くうえで意識すべきなのは、仕事の経験や知識、スキルといった自身の強みを採用側の人材ニーズにあわせ、ほかの求職者との差別化を図ることだ。そこで今回は、職務経歴書上で自分自身をプレゼンするために必要な「キャリアの棚卸し」と「成果表現の書き方」を紹介する。

■キャリアの棚卸しで自己理解を深める

 職務経歴書に、これまでの業務内容を時系列に書き連ねるだけでは、採用側にアピールするのは難しい。自分の強みをしっかり理解していなければ、プレゼンは不可能だ。そこで、キャリアの棚卸しを行い、これまでの経験を整理・分析して自己理解をすることが必要になってくる。

 具体的な方法としては、まず、これまで行ってきた業務内容やプロジェクトなどについて書き出していく。次に、業務の特性ごとに分類して、自分が強みを発揮したスキルを明確化する。それを応募先の人材ニーズにあわせれば、即戦力になることや適応可能であることをアピールできる。

■成果表現を工夫して具体的に実績を伝える

 これまでの仕事における実績を伝えるために、成果表現を工夫することも大切だ。

 成果表現は、「数字」と「行動」に分ける。数字は、できるだけ客観的な裏付けをもとに書こう。例えば、人事の採用担当者なら「年間の採用人数○名」、管理職なら「部下○名」、営業なら「達成率○%」「事業部○名中○位」というように、仕事ぶりを数値化して具体的に実績を伝える。

 だが、所属部署によっては、数字的裏付けができないこともある。その場合は、達成までのプロセスといった行動に焦点を絞り、仕事に取り組む姿勢や工夫・努力したことを表現する。「提携した」「再編した」「策定した」「折衝した」「完成した」「構築した」「調査した」「強化した」「標準化した」などの文言を用いて、採用側がその業務における実績をイメージできるように記述しよう。

 職務経歴書では、熱意を伝えることも重要。とはいえ、決して誇大広告にならないよう注意しなければならない。数字や日付などは必ず事実に基づき、客観的に記述する。採用側は、人として信頼できるかどうかをきちんと見極めていることを忘れてはならない。

 次回は、実際に職務経歴書の書き方を指導している機関を紹介する。

【文/寺本亜紀(キャリア・コンサルタント)】
キャリア・コンサルタント。全国の支店の社員研修を担当。新卒採用やCSR、国連グローバル・コンパクトなど企業向けeラーニング研修教材の企画・制作もしている。ライター、映像翻訳者(字幕・吹替)としても活動中。

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