給与欄に“別途手当有”の意味は? 募集要項を隅々までチェック

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よく分からないまま「はい」と答えていませんか?

 春は人事異動や転職者が増えるシーズン。巣立つ背中を見送りながら、次こそは自分も…と、決意する人もいるのでは? そこで、転職時にまず確認しておく、各企業の“募集要項”をピックアップしました。同要項において真っ先に目が行く「給与」欄の見方をチェック。入社後に、手取りってこんなに低いの!? 基本給に残業代も入ってる…! なんてことにならないよう、しっかりとポイントを抑えましょう。

■実際に受け取る手取りの給与は、額面から何%差し引かれる?

 家族や友人と給与の話をする時に「手取り?」、「額面?」という質問を受けることがあります。まず、募集要項に記載されている給与は、額面が一般的です。額面は、諸手当を含んだ金額のことであり、手取りは、その額面からから所得税、住民税などもろもろを差し引いて、実際に支払われる金額のこと。

 差引額は、額面から20%が目安といえます。例えば、額面が20万円の場合、手取りはおよそ16万前後。ただし、企業によって「親睦費」など、税金以外の差引き項目もあります。面接の際には「額面」からどんな項目が差し引かれて「手取り」となるのか、確認しておきたいものです。

■給与の欄に「別途手当有」は、残業代の支払いがあるorない?

 次に、真っ先に目が行く「給与」欄。注釈として「別途手当あり」や「定額払割増手当を含む」といった記載があるケースでは、実際に掲載されている給与に、残業代はいくらプラスされるのでしょうか?

【例】給与/大卒220,000円(月30 時間を超えた時間外労働には、別途手当あり)

 この場合、「月30時間を超えた時間外労働には、別途手当あり」と読み取れます。ということは、月30時間までの残業(時間外労働)は“みなし残業”として扱われ、時間外割増賃金は支払われず、この22万円の中に含まれると考えられます。つまり、1ヶ月で20〜22日間出勤すると仮定し、毎日1時間以上の残業をしても残業代はゼロ円ということになります。

【例2】給与/大卒 月給220,000円(定額払割増手当を含む)

 ここで記載された“定額払割増手当”とは、「何時間残業をしても、残業代は初任給20万円の中に含まれていますからね」という意味だと考えられます。知らない言葉だからと、うっかり読み飛ばしてはいけません。

 実は、実際の労働契約を結ぶ際に、残業代を含んだ給与支払いが適法となるには、少なくとも、その給与額のうち、残業代分が何時間分で何円分なのか、明確にされていなければなりません。

 例文以外にも、「給与/大卒220,000円(基本給+現場手当)」や、「給与/大卒 月給220,000円(「営業手当」を含む)など、各社表記の仕方はそれぞれですが、いずれも契約前に企業側と確認しておくべき点といえます。

 「別途○○あり」という記述みると、記載された給与に残業代がプラスオンされた金額を受け取れる印象を受けますが、要注意! 募集要項の中には、意図的に基本給を高くみせ、残業代の支払いを不透明にした募集要項を出す企業が、決してゼロではありません。

 新天地を求める転職者にとって、なかなか企業側に給与面を確認するのは気が引けますが、転職サイトやエージェントを、フル活用していくことも有効。納得のいく転職活動を望むなら、疑問点などをクリアにしていくことがオススメです。

※参考資料「企業の募集要項、見ていますか? こんな記載には要注意!」(発行者:ブラック企業対策プロジェクト)

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