2011年05月02日 11時00分
元男役トップ・水夏希、“女性役”に気合十分
当日の舞台稽古に出演したキャストのメンバー(左から)中山麻聖、水夏希、徳山秀典
昨年9月に宝塚歌劇団を退団した元男役トップスター・水夏希の主演舞台『SUMIRE LABO スミレ刑事の花咲く事件簿』の公開舞台稽古が2日、東京・新国立劇場で行われた。退団後初の舞台出演で女性役を務める水は「男役での経験を生かし(つつ)、男役にならない女性を演じたい」と抱負を語った。
石平ひかりの同名小説を舞台化した本作は、警視庁世田谷南署に所属する真面目で正義感の強い刑事・伊原すみれ(水)が、鋭い観察眼で事件の本質を見抜き、次々に起きる難事件を解決に導いていくミステリー。人気上昇中のバンドの元メンバーが連続して殺害された事件の捜査で、ライブリハーサルの会場に潜入すると、さらなる事件が発生していく。
水は「宝塚はいつも同じメンバーで行ってきたが、これからはお仕事によって異なるメンバーで作っていくことになるので、正直に真摯にやっていきたいし、その時々の出会いや一つに作り上げていく過程を大事にしたい」とやる気をにじませた。
バンドの中心メンバー・朝比奈準を演じる徳山秀典は、男役を卒業した水に対して「しっかりされていて芯のある方ですが、その奥にかわいらしさを秘めている」と女性としての魅力を口にした。
当日はそのほかにも、中山麻聖ら出演者も登壇。同舞台は東京・新国立劇場 中劇場にて5月2日〜7日まで上演。