2011年03月02日 11時40分

ジャリズムが“再”解散 ナベアツ「落語家転身」 相方は「オモロー山下」に改名

落語家に転身! 桂三枝(左)に弟子入りした世界のナベアツ (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

落語家に転身! 桂三枝(左)に弟子入りした世界のナベアツ (C)ORICON DD inc. 

 お笑いタレント・世界のナベアツ(41)が2日、都内で会見を開き、落語家転身を発表した。上方落語協会会長を務める桂三枝(67)に弟子入りし「落語には無限の可能性があるのでワクワクしてる」と決意表明。2004年に再結成していたお笑いコンビ・ジャリズムを“円満”に再解散し、相方・山下しげのり(42)はこれを機に「オモロー山下」に改名する。

 会見には三枝と吉本興業代表取締役会長・吉野伊佐男氏も同席し、緊張した面持ちのナベアツは「こんな席なのでふざけずやりたい」と、この日は“アホ芸”を封印。「ずいぶん前から、落語家になりたいと思っていた。昨年末に監督した映画も公開になって、このタイミングだと思った」と転身を決意、1998年に一度ジャリズムを解散した時点で噺家としての道を考えていたという。

 三枝への弟子入りについて、ナベアツは「1年半くらい前に師匠の番組に呼んでもらった時に、実績ある師匠がアグレッシブな落語をやっていたのに感動した」と説明。「41歳からのスタート。人生を賭けるものになった」と鼻息荒く語った。

 ジャリズムは再び解散するが「山下くんも納得してくれた。円満的に解散する次第」と安堵の表情。相方のピン活動を不安視する報道陣に対して「山下くん、いやオモロー山下は天才的に愛されるので、周りの方が助けてくれると思う。才能あるから再結成したし、心配ない」と後押し。山下も会見を欠席したが「我々二人は日々精進して頑張って行きます」とコメントを寄せた。

 18番目の弟子にナベアツを迎え入れた三枝は「人気もあるし、名前も知られてるし、芸の幅を広げたいのかなと思ったけど、真剣に一から勉強したいとのこと。我が一門に温かく迎え入れたい」と歓迎。ただ「なんで僕のところなのなかなって思った。そういえば『三(さぁん)』みたいなこと言ってたな」とナベアツの持ちネタを引き合いにしながらも「新しい落語を作ってくれると思う。戦力になる」と期待を寄せた。

 近年、山崎邦正も月亭八方に弟子入りし2009年12月に上方落語協会に加入。月亭方正として落語家としても高座にあがるなど、漫才師が落語会へ進出する傾向がみられている。三枝は「漫才の方が興味を持つのは時代かなと。リンクしてきたなと思う」と語った。

 今後のナベアツは、しばらくは現在の仕事をこなしながら今秋頃に落語の修行に励む。ナベアツの「今までのプライドは捨てる。一人前を目指したい」という言葉を受けた三枝は「落語家としての名前はもう考えてる。3〜6ヶ月くらい経って、みなさんに認められてから(発表)したい」と胸に秘めつつ「今までの落語を壊すぐらいの落語家になってほしい」と激励していた。

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