2010年09月13日 10時00分

第4回「好きなコメンテーター」ランキング、池上彰が初のTOP10入りで首位

初登場で1位を獲得した池上彰   [拡大する]

初登場で1位を獲得した池上彰  

■ランキング結果

 ニュース番組や情報番組で報道内容を独自の視点でとらえ、視聴者に伝えるコメンテーター。彼らの存在は番組には不可欠であり、時にその発言が世論に影響を与えることも少なくない。そこでORICON STYLEでは、今年で4回目となる恒例『好きなコメンテーターランキング』を発表。元・NHKアナウンサーの経歴を持ち、現在フリージャーナリストとして活躍する【池上彰】が初のTOP10入りを果たし、堂々の首位を飾った。2位には圧倒的な存在感ときわどい発言で情報番組からバラエティまで活躍の幅を広げる【マツコ・デラックス】、そして3位には同ランキングを2連覇している【テリー伊藤】がランクインした。

 1973年NHKに入社し、2005年まで局を代表するアナウンサーの1人として活躍した池上。同局の『週刊こどもニュース』で“ニュースに詳しい父親役”として出演し、丁寧な解説と柔和な人柄が相まって「説明が丁寧でわかりやすい。口調が穏やか」(愛知県/20代/男性)と好感度が高まった。退社後は『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)に出演し、普段ニュース番組を見ない視聴者からも知名度が急上昇。「経済ニュースをあんなにわかりやすく解説して教えてくれるのはあの人しかいません」(神奈川県/30代/女性)と“分かりやすい解説者”として親しまれ、現在は『池上彰の学べるニュース』(テレビ朝日系)と冠番組を持つほどの人気ぶりだ。

 今回の1位という結果に池上は、「選ばれたのは名誉ですが、私は内容のあるコメントなどできそうもありません」と、普段の池上らしい謙遜した様子をうかがわせるコメント。「あくまで“ニュースの解説者”でありたいと願っています」と、視聴者目線に立って疑問に応えるという、ジャーナリストとしての姿勢を明かしている。

 そして2位に急浮上したのは、首位の池上とは真逆ともいえるスタンスでメディアに登場するタレント【マツコ・デラックス】。雑誌『バディ』(テラ出版)の編集者を経てコラムニストに転身、その後情報番組『5時に夢中』(TOKYO MX)にレギュラー出演。芸能界から政治経済、時事問題まで、一貫して辛口かつ過激すぎるキャラクターを崩さない姿勢は「歯に衣着せない所がいい」(神奈川県/20代/女性)と支持を受けた。「報道の仕方までズバリと批評するところがとても好き」(広島県/20代/女性)、「過激すぎる発言もあるけど同感だなと思う」(東京都/20代/男性)と、おそらく番組共演者たちからも “そこまで言うの!?”と驚くような過激発言が、視聴者の心を掴んだようだ。

 3位には同ランキングの常連といえる【テリー伊藤】が登場。「批判してもちゃんとした理由をもっての批判だと思うし、ほめる時はしっかりほめているのもいい」(岩手県/20代/女性)と、昨年に引き続き“好感が持てる辛口コメント”が支持理由の大半を占めた。同様の理由で、5位には今月末で読売テレビを退社しフリーとなる【辛坊治郎】、8位に評論家【宮崎哲弥】、10位に漫画家【やくみつる】が挙がっている。また、紅一点として9位にタレント【眞鍋かをり】が今年もランクイン。グラビア出身のルックスと国立大学出身というインテリジェンスな一面に加え、「的確な点をついているから」(広島県/10代/男性)と、瞬発力を持った鋭いコメントが得票の要因となっている。

 親しみやすい解説者から、鋭くも的確な辛口コメントで知られる知的タレントなど、それぞれの個性が反映された同ランキング。独自の視点と観察力による解説でニュースの信頼性・信憑性を高め、時に意表を突くコメントで視聴者をうならせるコメンテーターの発言は、影響力があるからこそ、たった一言で非難の対象にもなる危うさもはらんでいる。だからこそ、彼らの真摯な言葉が多くの視聴者を魅了することはいうまでもない。



【調査概要】
調査時期:2010年8月12日(木)〜8月17日(火)
調査対象:合計1,000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜40代の男女各125名)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査


>>過去の「好きなコメンテーター」ランキング
■2009年■2008年■2007年



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