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2010年03月17日 18時55分
二葉百合子 (C)ORICON DD inc. 
会見には夫で個人事務所の社長兼マネージャーの大村忠氏も同席 (C)ORICON DD inc. 

「元気な今だからこそ」 二葉百合子、夫に見守られ引退会見

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 昨年芸能活動75周年を迎えた演歌歌手の二葉百合子(78)が17日、東京・文京区のキングレコードで歌手生活引退会見を行った。二葉は「元気な今だからこそ上げた幕を降ろす時だと決心いたしました」と強い意志であいさつ。会見には夫で個人事務所の社長兼マネージャーを務める大村忠さん(79)も駆けつけ、「『ちょっと二葉の歌おかしいんじゃないのか』って言われてからの引退は嫌だと言っていまして、私も共感です。二人三脚でわからないところを歩いてきた。お世話になりました」と、感謝とともに労いの言葉をかけた。

 会見場に登場した二葉は開口一番「引退の席に来てくださって感謝のひとこと。76年目に入りましたが長い間皆さんの温情に甘えさせてもらいました」と深々とおじぎ。引退のキッカケは「特にないですが、何年か前から声が出るうちに辞めると自分に言い聞かせていました。60周年を迎えたとき、これで引退かなって思ったけれど体はいたって元気なのでこれから65周年を目指してまた頑張らなくてはと」と、60周年、65周年、70周年と5年ずつを区切りに自分と向き合ってきたという。

 引退を決意したのは「来年75周年を迎えさせてもらったら幕を降ろさせてもらおうと今年の元旦から思っていました。自分の固い気持ちを皆さんに伝えた」とレコード会社に話した。全国のファンから戸惑いや感謝の手紙が届き、「自分としては半分決心したものの、まだ半分はみなさんにあと2〜3年は聴いてくださればという気持ちもある。でも自分で決めましたので」とキッパリ語った。

 長い歌手生活で長期の休みは「お産のときの20日間だけ」と笑った二葉は、石川さゆり、坂本冬美ら7人の弟子たちに浪曲の稽古をつけているが、「舞台を降りましたら後進の指導。私の生きがいです。舞台の台本、節付けを作ったりみんなに1対1で教えないと。まだ声は出し続けると思います」と、今後も師匠としてあり続ける意向を示した。しかしラジオや文化人としての活動には「(引退の)そのあとはもうプロではございません。納得のいくイベントで歌う機会があるかもしれませんが今は何も言えない」と否定し、「来年は息子のお嫁さんと一緒に東京の近県に桜や梅を見に行きたい」と穏やかに語った。

 また、人間ドックを年に2度受け、体はいたって健康だといい、「今までは普通の『二葉百合子コンサート』だったけど、今年は“さようなら公演”が付いちゃう。歌っている最後の姿を見て聴いてくださるみなさんに、今まで以上に全力投球で歌ってまいります」と力強くコメント。また歌手活動を振り返り、「申し訳ないほどみなさん良くしてくれて、幸せな芸人人生だったと思います。戦時中は苦労いたしましたが、ここまでやらせてもらって苦労も悲しみも何もかも消え、いい思い出だけ残りました」と終始目に涙をためて溢れ出る思いを口にしていた。

 引退決意の2010年を“さようなら…二葉百合子の花道”として2009年に発売した最後のシングル「百年桜」をはじめ、ファンからのリクエストの多かった11分以上にわたる長編バージョンの「岸壁の母〜歌謡節“母の叫び”入り〜」など計5曲とカラオケを収録した永久保存盤ミニアルバム『百年桜』を6月23日に発売予定。今後の歌手活動としては7月26日の福島公演を皮切りに11月12日の宮城公演まで『東北コンサート・ツアー』を行い、2011年3月に都内での最終公演を予定。

 1934年に満3歳で浪曲家として初舞台を踏んだ二葉は1957年に「女国定」で同社から歌手デビュー。「岸壁の母」など多くのヒット作を持ち、現在までにシングルを144枚発売している。

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