2009年09月14日 15時55分

北野武、映画監督20周年を飾る最新作は“原点”ヤクザ映画「仕上げが楽しみ」

北野武監督、最新作の撮影風景  [拡大する]

北野武監督、最新作の撮影風景 

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 北野武監督の最新作(タイトル未定/来年公開予定)の概要が14日、発表された。第15作目となる今作は、男たちがヤクザ世界での生き残りをかけ、裏切りや駆け引きなど権力闘争を繰り広げていくバイオレンスアクション。北野監督自身が主演、脚本も手がけ「自分でも今から仕上げが楽しみだよ」と意気揚々。ヤクザを主人公にした作品は『BROTHER』以来9年ぶり。北野作品初登場となる三浦友和椎名桔平加瀬亮らがヤクザ役で、小日向文世が刑事役で出演することが決まっている。

 1989年公開の監督デビュー作『その男、凶暴につき』から節目の20年を迎えての原点回帰だ。1998年ベネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)を受賞し、世界にその名を知らしめた『HANA-BI』も、復讐に燃える刑事が主人公のバイオレンス映画だった。

 今回のオファーに三浦は「これは死んだなと思うような暴行を受けても、その人物が次のシーンで絆創膏貼って平然と登場するような、バーチャルよりたちの悪い作品に辟易としていたので、この北野バイオレンスは爽快です」と期待を寄せる。

 2003年の『座頭市』後は、『TAKESHIS’』『監督・ばんざい!』、昨年8月公開『アキレスと亀』と芸術家としての自己を投影した三部作にも挑戦してきた北野監督だが「久々だけど、やっぱりバイオレンスものはおもしろい。役者もピッタリな顔ぶれがそろったし、すごくいい感じだ」。8月23日のクランクインから3週間が経過し、北野監督も手応えを感じているようだ。

 今作はワーナー・ブラザース映画とオフィス北野との共同配給となり、世界配給の拡大も狙う。

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