2009年01月29日 19時00分

遠藤実さんに1000人が最後の別れ

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祭壇 

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 昨年12月に急性心筋梗塞のため76歳で死去した作曲家・遠藤実さんの『お別れの会』が29日(木)、東京・新宿のホテルで行われ、北島三郎舟木一夫ら関係者、一般客およそ1000人が参列。国民栄誉賞を授与された大音楽家との最後の別れを惜しんだ。

 “遠藤先生と1対1で会話する”をコンセプトに設置された横12メートルの祭壇には、一昨年に開催された『遠藤実音楽祭』で撮影された姿が飾られ、左右には故郷・新潟の2つの山を表現。また、歌心が芽生えたきっかけとなる「おぼろ月夜」をイメージした菜の花が散りばめられ、中央は“音楽の道”を再現した。さらに、遠藤さんが生み出した「ギター仁義」「高校三年生」「星影のワルツ」「くちなしの花」「雪椿」など代表20曲が弦楽四重奏で演奏された。

 北島は遠藤さんについて「怒られたことが一度もなかったなぁ。昨年会って、作ってもらった曲が最後になりましたね」としみじみ。今年6月5日の自身のデビュー記念日に合わせて遺作となった「比叡の風」を発売する予定を明かした。

 デビュー曲「高校三年生」からお世話になっていたという舟木は「先生が亡くなったことや今日お別れするという気持ちはまだなく、ポカンとしている。まさか亡くなるなんて考えもしなかった。『悲しい歌は、微笑んで歌うといいよ』というアドバイスが印象的で、今でも気をつけて実践していますね」。また五木ひろしは「前の芸名で活動している時に手を差し伸べて頂き、助けてもらった。先生自身が苦労されている分、勇気や励ましのメッセージが込められたメロディーを世に送り出されていたと思います」と話した。

 同郷でヒット曲「雪椿」の楽曲を提供された小林幸子も「一生の宝物です。これからも歌い続けることが供養になる。2人でお話すると新潟弁になるのですが、もう話せなくなっちゃった……。毎年、大晦日に電話をしていたのですがもう声も聞けないのは寂しいですよね」と肩を落としていた。

 弔問には、アグネス・チャン五月みどり冠二郎橋幸夫堀内孝雄北山たけし渡哲也島倉千代子川中美幸山本リンダらも駆けつけた。

着うた(R)/着うたフル(R)
 北島三郎舟木一夫五木ひろし小林幸子アグネス・チャン堀内孝雄島倉千代子舟木一夫小林幸子

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