2009年01月23日 11時00分

本木雅弘、米国アカデミーの舞台は妻との思い出の地

映画『おくりびと』アカデミー賞ノミネート会見に登場した本木雅弘  [拡大する]

映画『おくりびと』アカデミー賞ノミネート会見に登場した本木雅弘 

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 第81回米国アカデミー賞の外国語映画賞部門に映画『おくりびと』がノミネートされたことを受け23日(金)、主演の本木雅弘滝田洋二郎監督が都内で記者会見を行った。授賞式でレッドカーペットを歩く本木は「64回のアカデミー賞にレポーターとして取材して(カーペットを)少し踏んだことがあって、(当時)16歳の奥さん(夫人・也哉子)に通訳をお願いしてた時と重なりますね」と、念願の晴れ舞台が現妻との思い出の地でもあることを明かし、万感の思いを語った。

 日本映画のノミネートは、山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』(04年)以来、5年ぶり12作品目。滝田監督とガッチリ握手を交わした本木は「もう十二分に満足。作品というのは生み落としたら自分の手から離れる。巣立っていった我が子を誇らしく見守る感じです」と目を細めた。滝田監督は「夢の先のアカデミーにノミネートされ、奇妙な感じ。アメリカの実感は沸いてない。何も考えずに行こうと思ってます」と夢心地だった。

 納棺師を題材にした内容が評価された点に本木は、「日本独特の風習ですよね。人間って、人の生死に興味があると思うんです。生きている安心感を実感できる時間が納棺の儀式の中にあると思う」と分析。これを機にハリウッドからオファーが殺到するということも十分にあるが「そういったのはほとんど期待してない。あれば流れのままにって感じです」と控えめに今後の展望を語った。

 受賞結果は米時間2月22日に米・ロサンゼルスのコダック・シアターにて開催される授賞式にて発表される。

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