2016年01月22日 11時50分

具体化がポイント 目標達成のためのヒント

明らかに無謀な目標は見直しも大切! こつこつとハードルを越えていくことで日々のモチベーションアップに [拡大する]

明らかに無謀な目標は見直しも大切! こつこつとハードルを越えていくことで日々のモチベーションアップに

 新しい年を迎え、気分を一新して「仕事をがんばる」「貯金をする」「ダイエットする」などと、抱負を掲げた人は少なくないはず。でも、いくら心に決めていても実際に達成することはなかなか難しいもの。そこで、なぜ挫折してしまうのか、またどうすれば理想に近づくことができるのか? そのヒントをご紹介する。

■なぜ挫折するのか?

 挫折してしまう理由には、そもそも目標が漠然としすぎている、曖昧すぎるということが考えられる。それだと具体的にどのような行動をとればいいのか分からないまま時間だけが過ぎていき、やがて目標を立てたことさえも忘れてしまう。あまりにも志が高すぎる場合には、「やはり無理だ」と早々とあきらめやすいので注意しよう。

 また、抱負を人に話すと挫折につながりやすいという説もある。人に話したことで満足して、実現に向けての行動をしなくなるからだ。一方、禁煙などは公言することで、人前でその行為をしないよう努力するため実現しやすいともいわれている。人前で決意表明するかどうかは、個人の性格などを考えた上で行動に移すといいだろう。

■具体的な行動までイメージする

 実現させるためには、目標を明確にすることが重要だ。具体的な行動をイメージできるようし、それぞれ期限を設定する。たとえば、「年間60万円を貯蓄する」とした場合、まず具体的な貯蓄のための目的(例:ハワイ旅行)を設定する。明確化することでモチベーションにつなげるのだ。

 次に細分化。年間60万円のためには毎月5万円の貯蓄が必要になるが、まずそれが実行可能かどうかを考える。あきらかに不可能だと思えば、その時は金額を変更した方がいい。実行可能であれば、その額を貯蓄するためにはどのような行動が必要なのかを考える。給料日に5万円を強制的に貯金するようなシステムを利用する、毎日帰宅後に約1700円を貯金箱に入れるなど、どの方法であれば実現可能なのかを考えよう。

 細分化したら、それぞれの期限を設定するのも大切なポイント。「転職する」ことが目的の場合、なぜ転職するのかを明確にしてから、転職活動計画を立てる。期限を設定して、キャリアの棚卸しをする、資金計画を立てる、転職情報を集めるなどのアクションを起こしてみよう。

■あえて目標を立てないやり方も

 もしも実現できなかった場合も、“失敗”と捉えないようにすることが大切。未達成=挫折感につながり、それによってモチベーションを失いかねないからだ。そのような視点から考えると、あえて目標を立てないという選択肢もある。なければないで時間や金銭、気持ちに余裕が生まれやすく、その余裕をここぞという時に発揮することで、結果自分にとってプラスになるという考え方もできる。

 「継続は力なり」といった言葉があるが、継続することはそれだけ難しい。続けるためには細分化した目標の期限を決め、できたら自分にごほうび。そうした積み重ねをすることで、今年の年末には“新しい自分”に出会うことができるかもしれない。

(文:寺本亜紀=キャリアコンサルタント)


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