2015年03月05日 12時15分

つぶしが利くのはどれ? 転職に有利な資格とは

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忙しいとは思いますが、仕事に合間にぜひ勉強を!

 年収やキャリアアップを目指し、資格を取得しようと考える人は多いはず。将来自分の目指す分野では、いったいどの資格がより重宝されるのか――できれば事前に知っておきたいものだ。そこで、資格業界の動向に詳しい専門家の意見を交え、各業界のニーズやトレンドを解説した、2016年度版『別冊宝島2290 資格完全ランキング』(宝島社)から、転職に役立つといわれている資格をピックアップして紹介する。

◆つぶしが効くのは「TOEIC」、「日商簿記検定」

 経理・会計や総務、法律など、専門分野ごとに優遇される資格はあるが、複数分野に渡って汎用性のある資格なら、キャリアチェンジがしたくなった時にもつぶしが効くため、おさえていて損はない。

 例えば、国際化への対応でニーズが高まる英語の分野で、実用英語技能検定(英検)を差し置き1位に選ばれた「TOEIC」。英語のスキルを評価するものだが、世界共通の資格であり、ビジネスでも入社応募時や、昇進の条件に一定以上のスコアを求める企業も少なくない。合否を決める資格ではなく、努力次第でスコアを伸ばせるのが特徴のため、仕事に対する姿勢を判断する目安にもなり、日常的に英語を使う職場でなくても、ハイスコア保持者の存在感が増している。

 また、経理・会計分野で1位に選ばれた「日商簿記検定」も、経理課、財務課以外にも企業内での評価が高い資格として紹介されている。昇進や年収アップにつながるメリットもあり、事務職全般や、金融、販売・接客分野においても評価されやすいため、社会人として持っていると有利な資格と言えそうだ。

◆トレンドは、心のケアと、知的財産管理

 総務分野で1位に選ばれた「メンタルヘルス・マネジメント検定」も、広い分野でニーズが期待される資格だ。2006年から始まった比較的新しい検定だが、労務問題や人間関係でストレスを抱える従業員の心の健康管理は急務として対策が進められている。申込者や検定制度を社内に導入する企業も増えていて、コンサルティングや医療、介護、福祉の分野でも高いニーズがある。

 ほかにも、法律分野で1位に選ばれた「知的財産管理技能検定」は、著作権や意匠、商標などを持つメーカー、研究機関、メディア関係などでも需要が高まっている資格。製品アイデアや漫画、映画などといった、自社で発明、制作した知的財産を保護するために、今後ますます重宝される期待値を秘めている。

 ひと昔前は、資格の花形だった公認会計士や税理士、弁護士ですら一生安泰ではないと言われる昨今。とはいえ士業は、まだまだ一級の評価をされる資格だが、難易度が高すぎて取得できなかった場合、学習に費やした時間を嘆くことになりかねない。まずは自分の知識と体力に合った資格から挑戦し、ステップアップをしていくのが良いかもしれない。


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