2014年06月17日 09時20分

女性の寿退社に“迷惑”が約4割 〜同性からも反対の声

内心では、祝う気持ちを持てないサラリーマンも… 寿退社に対するイメージ調査。 [拡大する]

内心では、祝う気持ちを持てないサラリーマンも… 寿退社に対するイメージ調査。

 WEBサイト『法律事務所検索サポート』などを運営する日本法規情報が先ごろ、運用情報やユーザー(男女1109人)へのアンケートをもとにした、職場環境における『女性の寿退社に関する意識調査』の結果を発表した。『自分の職場で寿退社をする女性がいたら、どのような感情を持つのか』という設問では【何とも思わない】が57%を占めるも、【正直迷惑】と考える人が全体の4割に。同性からも“寿退社”に対してネガティブな印象があることが浮き彫りとなった。

 寿退社に対して“迷惑”とした人たちの内訳は、【1年未満の寿退社は正直迷惑である】が23%でトップ。以下【1年以上3年未満の寿退社は正直迷惑である】(9%)、【働いた年数に関係なく寿退社は正直迷惑である】(6%)。合算すると約4割の人が迷惑だと感じているようだ。

 女性を対象に『寿退社についてどう思うか』と問うと、【結婚し、子どもが出来ても、退職するつもりはない】が32%。続いて【家庭と仕事の両立は難しいので、寿退社するのはいいことだ】と、【子どもが出来るまでは、退職するべきではない】がそれぞれ28%。少なくとも子どもが生まれるまでは仕事を続けたいと考える女性が、大部分を占めている。

 男性を対象にした『寿退社についてどう思うか』については、最多は30%を占めた【結婚しても仕事を続けるべき】。2番目は家庭と仕事の両立は難しいので、寿退社するのはいいことだ】(27%)が続いた。次いで、【子どもが出来るまでは、退職するべきではない】が19%、【子どもが出来ても、退職するべきではない】が17%と、いずれも退社には否定的だった。

 男性のなかには「子どもをどんどん産んで何回も産休・育休を取るのなら寿退社してほしい」、「寿退社が目的の女性も多くいる。そのような女性はさっさと辞めてほしい」という声もあり、いまだ女性の社会進出には多くの壁が立ちはだかっているといえそうだ。

【調査概要】
有効回答数:1109人(男性409人・女性700人)
アンケート期間:2014年5月29日〜6月12日
データ出典:日本法規情報 法律問題 意識調査レポート

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