2013年12月23日 10時00分

【働きビト】亀田誠治P、愛妻の発言にのけぞる「私のために書いたでしょ?」

映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でメガホンを執った小泉徳宏監督と音楽プロデューサー・亀田誠治氏(右) (C)oricon ME inc. [拡大する]

映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でメガホンを執った小泉徳宏監督と音楽プロデューサー・亀田誠治氏(右) (C)oricon ME inc.

 俳優・佐藤健主演の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』が先週14日に公開され、オープニング4位と好発進を切っている。そこで、ORICON STYLE“Career”では、メガホンを執った小泉徳宏監督(33)と音楽プロデューサーを務めた亀田誠治氏(49)をインタビュー。同作で、亀田氏は劇中歌として全7曲を作詞からサウンドまで書き下ろすなど粉骨砕身。その舞台裏に迫る。

 映画『カノ嘘』は、青木琴美氏の同名漫画を実写化。国民的人気バンドの楽曲を手掛けるサウンドクリエイター・小笠原秋(佐藤)と、歌と音楽を愛してやまない現役女子高生・理子(大原理子)との出会いを描いたラブストーリー。

―― オリジナル7曲のなかで、特に三浦翔平率いる劇中バンド・クリプレ(CRUDE PLAY)が歌う『サヨナラの準備は、もうできていた』は、作品を象徴するような楽曲で印象的でした。

【小泉】 映像的には、秋(佐藤)が理子(大原櫻子)に「実は僕がクリプレの秋なんだよ」と告白するシーン。物語の中で、ある意味“2人が初めて出会った”ともいえる場面で、その背景に流れるのがこの曲です。すごく象徴的なシーンだし、この映画の全てを表しているともいえますね。
【亀田】 コミックの中でも相当ウエイトを占めている曲です。作品の中で一貫して流れている“刹那”と“切な感”というか、不安と希望の裏返し…希望の光とサヨナラの影の間のような曲になりました。人対人、モノとの関係や、自分と人生の関係など、人間が生きていく限り表裏一体として持つ“業”のような曲に仕上がりました。

■佐藤健も曲作りに参加した楽曲に、亀田夫人が大胆発言!?

―― 映画を観に来られる方は、10代や20代の若い方々が多いと思うのですが、どんな風に届いていくのか、楽しみですね。

【小泉】 そうですね〜。でも、どうなるんだろう(笑)。
【亀田】 1つだけこぼれ話いいですか? 改めてなんですけど、観客の皆さんは自分の人生と重ねながら作品をご覧になるということを、実感したエピソードがあるんです。
【小泉】 聞きたいです!
【亀田】 この作品の試写、僕の嫁も来てくれたんです。最後の『ちっぽけな愛のうた』(※秋と理子の思いが交錯するバラード)を聞いたときに「これ、私のために書いたでしょ?」って断言したんですよ。50歳になる僕の嫁が!
【小&亀】 ワハハッ。
【亀田】 今回、一番苦労した楽曲だし、僕と小泉監督と健くんの3人が、額を寄せ合って何時間もかけて作り出したこの曲を、「そぉーくるか!」って。のけぞっちゃいました!
【小泉】 素敵なことですよ!! 一番いいパターンですよね。
【亀田】 確かに。音楽や映画の素晴らしい所って、そういうコトですもんね。聞く側、見る側といった、受け取り手が自分の人生に置き換える。作り手としては“してやったり”なんですけどね。ちょっとビックリしましたよ(笑)。

■ラブシーンを妻とテストしていた! 小泉監督の大照れエピソード

―― 女性にとってはうらやましいエピソードです!

【小泉】 じゃ、僕も1つこぼれ話いいですか?
【亀田】 いいですね! どーぞ、どーぞ。
【小泉】 実は、この映画のポスターにもなっている秋と理子のキスシーン。どういう動きにしようかと、嫁と練習しました!
【亀田】 奥様と!? 凄いね。
【小泉】 こうやって手を引っ張ると、こういう身体の向きになって、だからこうして…みたいな。思わぬタイミングで嫁と距離が近づいて、「なるほどね〜」なんて言いつつお互い照れる(笑)。
【亀田】 じゃぁポスターを見る度に「これ、私!」って言われちゃうね。
【小泉】 仕方ないです(笑)。

 この後も「また飯行きましょう」など、最後まで笑いが絶えないやり取りが続いた。お互いにキャリアの差、年齢差を受け止めたからこそ生まれる“パートナーシップ”が垣間見られた今回の対談。口をそろえて「勉強になりました」との感想が漏れるなど、仕事への充実ぶりが伺えた。

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