2011年11月10日 10時00分

【働きビト】公共トイレへの要求、男性は“完全個室化”への声が多数

職場や公共トイレに求めること、男性からは“完全個室化”を望む声が多数寄せられた [拡大する]

職場や公共トイレに求めること、男性からは“完全個室化”を望む声が多数寄せられた

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 本日、11月10日はトイレの日。毎日のように使用するトイレは、自宅はもちろん外出先でも理想の空間であってほしいというのが世間の本音だろう。そこで、社会人コラムORICON STYLE『働きビト』は今回、“職場や公共のトイレに求めること”をテーマに意識調査(複数回答可)を実施。世代を問わずさまざまな人が利用する場だからこそ衛生面を重視する人は多く、男女ともに【常時の清潔感】(男性:65.3%、女性:84.9%)が1位に。また、男性回答のみに目を向けると、【完全な個室洋式化(小便器をなくす)】(5位:15.6%)、【小便器よりも個室の数を増やす】(6位:15.1%)、【小便器の個室仕様化】(9位:7.3%)というように“個室便所”へのニーズの高まりが顕著に現れ、昨今、女性以上に様変わりする男性の使用スタイルの変化を反映する結果となった。

 時代の移り変わりとともに、トイレ様式も少しずつ変化を遂げている。特に洋式便器やウォシュレットの一般化などが男性の小便スタイルに与えた影響は大きく、09年のTOTO調査によれば、洋式便器に座って小便をする人は約3割に及び、さらにその割合は年々増加傾向にあるという現状も報告されている。また、洋式トイレでの立ち小便は、尿の飛び散りでどうしても便器まわりを汚してしまいがち。そのため、家庭などでは女性陣から“座り小便”を命じられるというパターンも少なくないだろう。

 これらの背景以外に、男性が個室化を望む声としては「小便器は隣の人の視線が気になる」(千葉県/20代/男性/小便器の個室仕様化)、「すべて個室の洋式なら大も小も兼ねられる。子どもの頃は大用に入るとからかう人もいたので学校では特に良いと思う」(福岡県/20代/男性/完全な個室洋式化)というようなプライバシーの確保。「会社では唯一1人になれる時間だから落ち着く」(大阪府/40代/男性/完全な個室洋式化)と“休憩所”としても一役買っていることなどが理由に挙げられている。

 そのほか、お尻にも環境にも優しい、世界に誇る日本の優良技術【ウォシュレットの常設】(2位:30.2%)や、基礎中の基礎でもある【芳香剤を置くなど、臭いへの気遣い】(3位:24.7%)が上位に。世代別で見ると20代は、【身だしなみをチェックする専用スペースや鏡の充実】(7位:12.7%)。既婚者が多くなってくる30代・40代では、育児に役立つ【おむつ替えなどベビールームの充実】(ともに10位/30代:7.3%、40代:5.3%)を重視する人が多いなど、各世代によっても求める要素はさまざま。

 次に、女性回答を見ていくと【常時の清潔感】に次ぐ2位は、【(音姫など)トイレ用擬音装置の常設】(44.9%)。女性たちにとって、用をたす際などに出る“音”への配慮は重要なエチケットの1つ。「擬音装置がついていない所では、無駄に水が流されていると感じるから」(福岡県/20代/女性)との意見が多く、節水のためにもと常設を望む人が散見された。ほか【完全な洋式化】(3位:42.0%)や【芳香剤を置くなど、臭いへの気遣い】(4位:35.6%)との要求から、排泄以外に化粧や歯みがき、髪型のセットなど女性にとってトイレは、女度を磨く“聖域”でもあるからこそ【メイク専用スペースや鏡の充実】(5位:32.0%)を望む声は大きい。

 トイレの起源は古く、人類の進化とともにより良い様式のものへと移り変わってきた。各国の文化によってさまざまだが、現在日本では使用スタイルはもちろん、読書やゲーム、音楽を聴く等のリラックスできるスペースや、生活の知恵・仕事のアイディアを生む場として活用されるなど、トイレそのものの存在価値が変化してきている。日本は“トイレ先進国”とも言われているが、今後そのスタイルがどのように変容していくのか? 今回意見が寄せられたような“理想のトイレ”に近づいてゆくのか? 注目したい。

【調査概要】
調査時期:2011年11月2日(水)〜11月7日(月)
調査対象:合計900名(※有職者に限る/自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の20代、30代、40代の男性各150名、未婚女性各150名)
調査地域:全国


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