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2011年08月24日 10時00分
蜷川舞台『身毒丸』への意気込みを語った若手俳優・矢野聖人 (C)ORICON DD inc.

矢野聖人、自分らしさを武器にいざ主演舞台へ!

 若手俳優・矢野聖人(19)がどんな身毒丸像を体現するのか。3年ぶりに新キャストを迎えて上演される蜷川幸雄氏演出の舞台『身毒丸』が今月26日より東京・天王洲銀河劇場にて上演される。同舞台は過去に武田真治藤原竜也が主演し、話題を呼んだ人気作。このほどインタビューに応じた矢野は、事務所の先輩でもある2人の後を継ぐことに謙遜するも「真治さんや竜也さんと比べられたくない部分はある。自分ならではの身毒丸をやりたい」と一点を見据える。巨匠・蜷川氏が惚れこんだ逸材が、その思いを語った。

 矢野は、昨年3月に同舞台の主演を決めるオーディションでグランプリを獲得し、芸能界デビューを果たした。それまでは読者モデルとして活躍しており「高校卒業後はフリーターでした。先が見えなくなって不安になっていた時に、この話をすすめられたんです」。8523人の中から主役に選ばれ、まさに人生の転機が訪れると、その後はドラマや映画出演も経験。俳優として着実にステップアップを踏んでいる。

 「この仕事も先が見えないところがあるけど、僕に合っているなと。自分の中に隠れていたものが見つけられた気がするんです」。芝居にすっかり魅了され、新たな引き出し探しにも余念がない。今年4月から、蜷川氏とマンツーマンの稽古を開始し「もう、友達感覚で接していただいています」と、信頼関係はバッチリと笑みをこぼす。ただ、演技面について話を聞くと、その目の色が変わった。

 「やっぱり、人生の歴史の浅い部分が出ますよね。身毒丸役へのイメージに薄い部分があって、セリフにも影響が出てしまう。怒るシーンや悲しむシーンも、“軽い”と思いましたし。それを蜷川さんに見てもらったんですけど、(演技について)知らないことがありすぎましたね」。

 矢野演じる身毒丸は、幼い頃に母を失くした影響から反抗的な態度を取っていた継母・撫子に折檻され、家を飛び出して亡き母を求めていく少年。さまざまな感情がむき出しになるゆえ、大竹しのぶ演じる撫子との禁断の愛は最大の見せ場だ。矢野は「大竹さんに置いていかれないようにしなきゃ」と大女優との絡みへのプレッシャーを口にする一方、「大竹さんと僕なら、リアルな息子と母親の関係が出せるかな」。蜷川氏の演技指導を経て、自信が沸いてきたという。

 「10代のうちにこの役がやれて良かったと思っているんです。20歳をこえてからやるのとでは、全然意味合いが違うと思う」と、矢野は“19歳での挑戦”にこだわりを見せる。そして「僕って、性格面で弱いところがあると思うんです。真治さんや竜也さんは、自信に満ち溢れた方だと思うけど、僕にはまだない」と初々しさをのぞかせながらも「でも、身毒丸をやる上で、その性格をキャラクターとして生かすことができるかなって。いい意味で、役と僕の中間を生きているような感覚があるんです」。“矢野らしさ”に期待が高まる舞台の開幕はもう間近だ。

 舞台『身毒丸』は8月26日(金)から9月6日(火)まで東京・天王洲銀河劇場にて、その後大阪、名古屋にて上演される。

 

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