ORICON キャリア

現在地:オリコンキャリアキャリア特集>Vol.06「女優・剛力彩芽」

Vol.06 ため息はつかない! 剛力彩芽、笑顔の秘策は“母との絆”

剛力彩芽

女優 剛力彩芽
1992年生まれ。雑誌『SEVENTEEN』(集英社)の専属モデルを経て、女優へ。2012年『日本映画批評家大賞』新人賞などを受賞。最新出演作は映画『清須会議』、TBS系ドラマ『クロコーチ』。

今年は大河ドラマに月9主演、歌手デビューにバラエティ番組のMCを務め、さらに17本のCM・広告出演と、とにかくテレビで見ない日はない人気女優・剛力彩芽(21)。ショートカットとはつらつとした笑顔がチャームポイントだが、9日に公開される最新出演作『清須会議』(三谷幸喜監督作)では、眉をつぶして笑顔を封印。新境地を切り拓いた。そこで転職サイト・ORICON STYLE“Career”では、過密スケジュールのなかを全力で走り続ける剛力に、インタビューを実施。どんなに仕事が続いても、決して笑顔を絶やさない、ポジティブ思考の秘訣を伺った。

三谷監督作品に初参加「どういう顔になるのか、楽しみでした」

映画『清須会議』――剛力さんの最新出演作となるのが、映画『清須会議』。三谷(幸喜)監督作品初参加ですが、実際にお話が来たときはどんな心境でしたか?

まさか(三谷作品に)出演させていただけるとは思っていませんでした。驚いたんですけど、いただいた台本はとにかく面白くて。妻夫木(聡)さんが障子を破るシーンとか、旗取り合戦のシーンとか、どんな画になるのか想像できなくて(笑)。楽しみながら読ませていただきました。

お歯黒も眉をつぶすことも滅多にできない経験ですから、自分でもどういう顔になるのか楽しみにしていたんですけど、試写を観てくれたスタッフさんから評判が良くてびっくりです(笑)。ホッとしました。

撮影現場では、共演者・中谷美紀の心遣いに感動

――今回は先輩の役者さんに囲まれての撮影でしたが、印象深いエピソードは?

映画『清須会議』私は中谷(美紀)さんとのシーンが多かったんですけど、とにかく温かくて優しい方でした。私が緊張していることをいつも気にかけてくださって、お芝居のことや着付けの話など、いろいろお話ができました。撮影の最後は、「時間があったから」と、全員にお茶をたててくださったんです! さらにそのお茶請けがとてもおいしい(笑)。

カメラが回れば、お芝居から温かい人柄がダイレクトに伝わってきて。女優さんとしても尊敬していますし、一人の女性としても本当に憧れています。自然な気配りができる方で、マネしたいところをたくさん持っていらっしゃる方でした。

松姫のすべてを表すラストシーン! 長回しに「いやな汗かきました」

――劇中では「これが剛力さん?」と疑うほど、普段とは真逆のキャラクターでしたね。

今回、メインの女性キャラクターが3人いますけど、監督から「3人それぞれに感情を当てはめていきたい」と伺って、なるほどと思いました。ただ、私が演じる松姫は「切なさ、悲しさがある」と説明をいただいた時は、とても意外に感じました。

出番自体はそれほど多くないんですけど、物語のキーパーソンの一人ですから…最初は私がこんなに大事な役をいただいていいのかという想いもありました。どう演じたらいいかと…。松姫の生い立ちや人柄を調べてみたり、かなり時間をかけて考えました。

ひとことで松姫を言い表すと“強い女性”ですよね。武田信玄の家に生まれて、織田家に嫁ぐ。政略結婚するって、その時点でものすごい精神力が必要だと思うんです。

――ラストカットの剛力さんは、女性の強かさと怖さがにじみ出る笑顔でしたね。

あのシーンの笑い方は、どんな風に見せるかをすっごく研究したんです。話しているときはなるべく口を開かないようにして、最後にカメラが寄ってきたところで、口元を見せる。あの長回しのシーンはすごく緊張して、いやな汗をかいていましたね(笑)。

TOPページ 負けず嫌いだから、落ち込んでいる時間はない(笑) へ >>

映画『清須会議』

映画『清須会議』

原作と脚本と監督:三谷幸喜 

出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡、
        浅野忠信、寺島進、でんでん、松山ケンイチ、伊勢谷友介、
        鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽、ほか

■公式HP:http://kiyosukaigi.com (11月9日より公開)


【story】原作は三谷幸喜の同名小説。本能寺の変のその後、織田信長の跡取りを名乗りでた猛将・柴田勝家と、後に天下統一をなす羽柴秀吉を主人公に、戦国時代にして“話し合い=無血”で時代を切り拓いた知略戦ともいえる「清須会議」を映画化。



英会話スクール/英会話教室ランキング

キャリア特集 一覧

【働きビト】Vol.16 長澤まさみ“頑張りすぎない”働き方のルール
【働きビト】Vol.16 長澤まさみ“頑張りすぎない”働き方のルール

女優の長澤まさみが、映画『アイアムアヒーロー』で念願のアクションに挑戦。撮影の裏側はもちろん、デビュー17年目を迎えた今いい意味で「なるべく適当に」が自分ルールになっているという、彼女の“仕事との向き合い方”にも迫った! 

【働きビト】Vol.15 アミューズの“落ちこぼれ劇団”10周年の決意
【働きビト】Vol.15 アミューズの“落ちこぼれ劇団”10周年の決意

赤字になったら即解散という厳しいルールの元、活動する大手事務所・アミューズの“落ちこぼれ”演劇集団・劇団プレステージ。暗黒時代を味わったメンバーが語る、地道にキャリアを積むことの強み。そして、節目に思う新たな危機感とは?

嬉野雅道
【働きビト】Vol.14 嬉野雅道、『水曜どう』に出会って感じた仕事のおもしろさ

北海道発の人気ローカル番組『水曜どうでしょう』のカメラ担当ディレクター・嬉野雅道。御年56歳、『どうでしょう』との出会いは、一介のサラリーマン人生にどんな影響を与えたのか? 出演陣との関係性や番組成功の裏側にも迫る!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【働きビト】Vol.13 演劇界の鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチの作品作りの源泉

ドラマ『怪奇恋愛作戦』(テレビ東京系)で、連ドラのシリーズ監督に初挑戦するケラリーノ・サンドロヴィッチ。52歳にして新たな試みに挑む彼の、長年に渡り第一線で活躍し続ける仕事への向き合い方とは…?

豊川悦司
【働きビト】Vol.12 豊川悦司が語る、過酷すぎる山岳ロケの裏舞台

俳優・豊川悦司が、木村大作監督の最新作『春を背負って』撮影のため、1ヶ月半に及ぶ過酷な山岳ロケに参加。壮大な立山連峰に響きわたる、木村監督の「バカヤロウ」の怒号に、ベテラン俳優が感じたものとは?

大泉洋
【働きビト】Vol.11 大泉洋の仕事論「どんなにボロボロでも続ける美学」

北海道のローカルタレントからスタートし、今や年に何本も主演作が公開されるなど、押しも押されもせぬ人気俳優となった大泉洋が登場! 主演作の映画『青天の霹靂』の撮影秘話や、役者を「辞める覚悟はできている」という仕事への覚悟まで、大泉らしい役者論を語りつくす。