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Vol.02 毒舌“執事探偵”を生み出した人気作家・東川篤哉

東川篤哉

作家 東川篤哉(TOKUYA HIGASIGAWA)
1968年生まれ。広島県出身。ユーモアミステリ『謎解きはディナーのあとで』が2011年に「第8回 本屋大賞」を受賞。

お嬢様の目は、節穴でございますか――。頭脳明晰、安楽椅子探偵にして耳を疑う毒舌を吐く執事・影山とお嬢様刑事・宝生麗子の名コンビが殺人事件に挑む『謎解きはディナーのあとで』(小学館)の劇場版が公開されるなか、原作者・東川篤哉氏が転職サイト『ORICON STYLE“Career”』のインタビューに登場。会社員から作家へ転身し、苦節15年を経て人気作家となった東川氏が語る「毒舌執事」誕生の理由とは?

失業中に暇だったから読書? ダメ社員から人気作家へ

直木賞などの選考委員を務める大御所の作家でも、デビュー前は会社勤めをしながらプライベートの時間をすべて執筆に注ぎ、二足のわらじを履き続けた結果、作家として成功した人は多い。しかし東川氏がほかの作家と最も異なる点は、脱サラを決めた時点で「作家になる気は、全く無かった」という点。会社を辞めた原因に、執筆業は無関係というから驚きだ。

「学生時代から最初の短篇がコンテストに入選するまで、1つの作品を最後まで書いたことはありませんでしたし、作家になろうなんて思ってもいませんでした。大学を出て、普通に一般企業に就職したんですけど・・・馴染めなくて(笑)。いわゆるダメ社員だったんです。だから“続けられない”と思って、会社を辞めたんです」。その後も、すぐに「作家へ」という計画はなかったという。

下積み時代を耐え抜く秘訣「僕は孤独に強いんです」

映画『謎解きはディナーのあとで』「失業して時間もあるし。昔から好きだったミステリを読んでいるうちに“書けそうだな”と思ったんですよね」と言うが、過去に作品を書き上げたこともないまま転職先に“作家”を選ぶという、周囲からみれば暴挙に近いこの決断力。それでも当の本人は「とりあえず会社員時代にワープロを打てるようになったので」と、冗談交じりに笑う。

しかし、30代の背中が見えてきたころ、世間の同世代の男性たちは結婚や昇進といったおめでたい話が飛びかうなかで、会社を辞め、10年後の自分も想像できずにひたすら家にこもって執筆を進め、完成すれば入選の保証もないまま応募。こんな毎日を何年も続けることは、並大抵の精神力では出来ないはず。「不安は不安でした。でも、僕は孤独に強いんです。ずっと一人で、1ヶ月ぐらい誰とも話さなくても平気。孤独にだけは異常に強い」と、おっとりした口調で肝の据わったエピソードを明かした。

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映画『謎解きはディナーのあとで』

『映画 謎解きはディナーのあとで』

出演:櫻井 翔/北川景子/椎名桔平 他

監督:土方政人/脚本:黒岩勉/音楽:菅野祐悟

原作:東川篤哉(「謎解きはディナーのあで」小学館刊)

■公式HP:http://www.nazotoki-movie.jp/

全国東宝系公開中



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